手話のイラスト

挨拶程度の手話を覚えよう

手話を習得するのは、むずかしいですが、簡単な挨拶だけでも覚えておけば、コミュニケーションのきっかけをうまくとかむことができるので覚えておくと良いでしょう。しかし、聴覚障害者のミュニケーション手段は、手話だけではありません。なぜなら手話ができる人はわずか15.4%にすぎない(厚生労働省障害児・者実態調査、二〇〇一年)からです。ですから、手話のできる人がいれば、万全というわけにはいかないのです。
 聴覚障害者の中には、補聴器を使用している人がとても多いです。そうした人には、はっきり、ゆっくり話せば通じます。その際、大きな声を出せばよいと思っている人も多いのですが、大きな声が聞きづらい人もいます。まわりの音がうるさい場合は、静かな場所に移動して話すなどの配慮が必要です。

色々なコミュニケーションの手段

 手話以外のコミュニケーションの手段に筆談、口話、読話、空書、指文字、身振りによるコンタクトがあります。読話は唇・口の動きで発音を読みとり、空書は空間に人差し指で書く方法です。聴覚障害者はこれらの複数を使ってコミュニケーションをしているのです。
 なかでも筆談はとても有効な方法です。難聴や中途で失聴した人、高齢による難聴者は、手話や口話がわからないことが多いです。そのような場合は、筆談によってコミュニケーションを図るのもよい方法です。お互いに文字に書いてやりとりすることにより、正確に情報が交換できるからです。
 いろいろなコミュニケーションの手段にトライしてみることをおすすめします。通じなくとも笑顔で対応すれば、伝えたいという気持ちが伝わります。
 外見では判断しにくいのが聴覚障害者です。そのために十分なサポートを受けられない場合も多く生じます。「聞こえない人がいること」を普段から意識しておくことが大切なのではないでしょうか。

 

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